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加熱式タバコとシーシャは安全??

最近加熱式タバコが流行ってるけど健康に悪くないのかな?

シーシャも日本で目にすることが増えましたね。

こんにちは、消化器内科医のべっちょむです。

最近、加熱式タバコやシーシャが流行ってますよね。紙巻きタバコと比べて健康に悪くないという認識があるかもしれませんが、これが実はそんなことないんです

今回は、加熱式タバコシーシャの健康への影響についてお伝えしたいと思います。

目次

1 加熱式タバコ

①加熱式タバコとは

加熱式タバコとは、紙巻きタバコを電気で加熱して発生する煙を喫煙するものです。

紙巻きタバコとは燃やすか加熱するかの違いなんですね。

商品名ではIQOS、glo、ploomTECHなどがあり、

「ニオイが少ない」、「害が少ない」、「煙が出ない」といった声が多く、特に20-30歳台の若者に人気があります。

日本では流行っていますが、実は世界的にはあまり普及していません。アメリカでIQOSの販売が禁止されていたことも要因だとは思いますが(2020年に承認されました)、煙が出なくて周りに迷惑をかけたくないという日本人の特性に合っていたのかもしれませんね。

②加熱式タバコの健康への影響

加熱式タバコでは従来の紙巻きタバコと比較して、ニコチンの量はほぼ同じですがそれ以外の有害物質の曝露は低減していると言われています。依存性はあるも有害物質は少ないということですが、タバコの健康への被害は直線的ではなく有害物質が減少しているからといって、健康への被害も同じだけ低減されるわけではないということに注意しなければなりません。また、加熱式タバコでは紙巻きタバコでは出にくいような有害物質が発生しているとも言われております。

2014年より発売され出したものでまだ期間が短く十分な研究結果はないため、健康への被害は紙巻きタバコよりも少ないかもしれないという程度までしか言えないのが現状です。

③受動喫煙

加熱式タバコは煙がなくニオイも少ないので、受動喫煙がないように思われるかもしれません。

しかし、実際には吐いた息には目に見えないエアロゾルが大量に発生していて周囲の人に受動喫煙の害が及びます。意外な落とし穴かもしれませんので注意してください。

2 シーシャ(水タバコ)

①シーシャ(水タバコ)とは

シーシャとは、水で濾過された葉タバコの煙を長いホースを通して吸うもので、たくさんのフレーバーがあってやわらかな味わいが特徴です。シーシャバーが普及して街中でもたまに目にするようになりましたね。

違法性はなく、日本ではタバコと同様に20歳から可能です。

②シーシャ(水タバコ)の健康への影響

ニコチンや一酸化炭素などの有害物質が水で濾過されて減少すると言われることがありますが、実際はシーシャを1セッション(60分間)行うと紙巻きタバコ10本分のニコチンに曝露されるため健康への被害は少なくないです。

基本的にシーシャバーなどで行うことが多く自宅で習慣的にすることは少ないと思いますが、失神やめまい、頭痛など軽い症状から急性一酸化炭素中毒で意識が無くなって救急搬送されたという報告もあるので気を付けないといけません。

3 まとめ

加熱式タバコとシーシャの健康への影響についてご説明してきました。

健康への被害について誤った情報が広がって普及していることも少なくないと思います。安全だと思って始めて、ニコチン依存症になってしまうことは避けたいですので、安易に始めないこと、正しい知識を持っておくことが大事です。

次回は、タバコのやめ方について説明したいと思います!

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